□窓を見るだけで間取りが想像できる
設計のプロである私は、住宅街にある家を外から眺めるだけで、だいたいの『間取り』が手に取るようにわかります。『なぜ、外からでもわかるのですか?』の答えは『窓に間取りが表れているからです!』
日本の住宅は、おおよそ『南側に大きな窓を付けリビングや居室を配置、北側は廊下・階段・水廻りを配置して小さな窓を付ける』という『間取り』です。このパターンさえわかっていれば、窓の『位置・大きさ・形状』を見るだけで、だいたいの『間取り』が想像できてしまいます。
このことは、とても大きな問題で『泥棒』にも同じことが言えますーー!!用心をしてるつもりでも、恐ろしいことに『間取り』をさらけ出し『どこから空き巣に入ればいいか?』彼らに情報を提供していることになるのです。
【まとめ】
□防犯対策への有効な手段
では『この問題を解決する方法は‥‥‥!?』それは『中庭型プラン』にすることです。
中庭型プランは『外を閉じながら中に開く』という特徴を持っています。つまり、内側にある『中庭』に向けて大開口サッシをつけるので、外廻りは‥‥たとえ南側でも‥‥小さな窓にすることができます。
したがって、プロの設計者といえでも外からは『間取り』を想像することは不可能でしょう。それは泥棒にも同じことが言えます。更に、窓を割られたとしても小さな窓なので、そこからは家に進入することはできません。
このようなことから中庭型プランは『防犯対策への有効な手段』となるのです。
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