人は『自分自身が一番長く過ごす空間』が快適であれば、その他がどうであれ基本的に満足するものです。住宅で言えば、それは『LDK』となるでしょう。そのLDKをリゾートホテルの『プレジデンシャルスイート』のような、広々としたリラックスできる空間にしてみたいと思いませんか!?
『どのようにしたら、そのような空間にできるのか!?』より具体的にプランを研究していきます。
今回は、『リビング・ダイニング・キッチン/LDK』です。早速、詳しく見ていきましょうーー!!
まずは、一般的でよくあるパターンの『LDK』についてです。
具体的な『寸法』も入れてみました。じっくりと見て下さい。
■一般的なリビング・ダイニング・キッチンのプラン
<一般的なリビング・ダイニング・キッチンの特徴>
最近では、どこの家でも対面式キッチンになっているのではないでしょうか。東西に長い土地の場合のプランでは、対面式キッチにすると、若干の違いがあるにせよ上の図のような配置になっていると思います。リビンングとダイニングを南側に配置、キッチンはダイニングの向かいになるような配置です。
また、南北に細長い土地の場合では、北から南に向かって、対面キッチン・ダイニング・リビングという順に並んで配置するのが一般的でしょう。このようなプランは決して悪くありませんが、一方で図面を見て想像した通りの、わかりきった空間にしかならないでしょう。だから、ここではこのような固定概念を捨てて、全く違う考え方でプランニングしてみます。
■リゾートホテルライクなLDKのプラン
<リゾートホテルライクなリビング・ダイニング・キッチンの特徴>
1)最初に『キッチンの位置』について。
LD全体はもちろん、大開口サッシを通してテラスまで見渡せる様な位置に配置しました。キッチン形状は、アイランド型です。このようなキッチンのレイアウトは、LDと連続性がとれたワンルーム空間となるので、開放的な空間になります。また時間帯により、簡単な食事をとったり、バーカウンター的な使い方をしたりと、様々な使い方ができるでしょう。
2)続いて『LDの位置』について。
大きなワンルーム空間のLDは、キッチンが中心となるような位置に配置します。TVはLDの中心に配置することで、リビングとダイニングを分けますが、空間的には連続性を保ちます。TVは一般的に壁際に設置しますが、その概念を捨てることで、この配置が成り立ちます。
3)更に、大開口サッシを通してLDに連続させるようにLDとほぼ同じ奥行きのテラスを配置。
『ほぼ同じ奥行き』というのが大切で、この寸法は守りたいところです。このような思いきった計画が、開放感や贅沢感に繋がります。
4)最後に、リビングのソファーの背面は全面ガラス、ダイニング側にも連続したテラスをつくりましょう。
このプランでは、
・キッチンの位置
・リビング&ダイニングとキッチンの繋げ方
・TVの位置
・テラスの奥行き
など…一般的な常識を捨てることにチャレンジしてみましたが、いかがでしょうか!?
より自由で開放的な空間を目指すなら…例えば、リゾートホテルの客室プランを見て、そこに居るのを想像しながら、今までの固定概念を捨てて、考えてることをオススメします。
【まとめ】
ここで研究したようなプランが『実際につくれるのか?』については、敷地の大きさ・予算などにもよるでしょう。でも私は『このような考え方もある』ということを、見て頂きたいのです。そして、楽しみながら、想像しながら見て頂き、家づくりの参考にして頂けたらと思いますーー!!
次回は、このプランのCGをつくりより具体的に紹介していきたいと思います。