私が営業マンとして働いてきて、最も大切だと感じた『2つ』のこと。
更に、どのような理由から会社を辞める決断をしたのか!?
この2つについての話です。
B【社会人〜独立】編 ー Vol.02 営業〜会社を辞める決断をするまで
営業への転任が決まり展示場へ配属をされ、営業マンとして第一歩を踏み出しました。
営業としての主な仕事内容は、簡単に書くと下記の通りです。
・展示場へ来場されるお客様の接客
・建築地の現地調査依頼を取得する
・ご要望をお聞きして、それに基づいたプランニング&プレゼンテーション
・工事請負契約
・設計・インテリアコーディネーターを交えての具体的な打合せ
・地鎮祭、着工〜上棟〜竣工、登記&お引渡しまで
つまり、一通りの家づくりの流れをコントロールすることでした。
特に下記2点については、その後の仕事にも生かせる貴重な体験でした。
1)クロージングして契約の同意をもらうタイミング
2)お金を回収すること
1)については、契約について結論をもらえないまま、仕事をダラダラと引きずってもしょうがないので、期間を決めてやることの大切さを学びました。
2)については、お金を回収することで、自分の給料がどこからでているのか?を、リアルに実感することができました。
後に商売を始めてからも、この2つの経験が役に立ったことは、言うまでもありません!
また、営業としての仕事は数字を出すことなので、結果が目に見える分、苦しいことも多いのですが、そこが逆に楽しくもありました。
醍醐味は、何と言ってもいろいろな人との出会いがあることです。そこが本当に楽しくて楽しくて、『営業って良い仕事だな〜!』と感じました。
営業として2年弱の間、本当にいろいろな経験をさせて頂きましたが…
・これ以上続けていると、将来の目的を見失いそう。
・この会社で約10年間働いてきた。
・年齢が32歳だった。
このようなことから、今が転職するタイミングだと感じていました。
更に、転職を考えた一番の大きな理由は、『この会社での知識・経験だけでは、独立しても全く通じないだろう!』と、考えていたからです。
ハウスメーカーは、独自の技術(閉ざされた世界)で建物をつくります。つまり、外の世界の人には、その技術的な部分が全く分らないのです。
逆を言えば、一般的な建築をつくる知識とは全く違うので、外の世界へ出たら、その知識は使い物になりません。
(※営業的な知識や経験は別ですが…!)
だから、独立して設計事務所をやるためには、どこにでも通じる一般的な建築の技術的知識を習得する必要がありました。
このような理由から、会社を辞め次のステップである転職の決断に至ったのです。
【まとめ】
『独自の技術』というのは、私は『諸刃の剣』だと思います。
特に建築の世界では、そう感じます。
何か不具合があった時やリフォームをするときなど、どこの工事会社・どの職人さんに頼んでも、基本的に工事ができるということが、重要です。
そのようなことができる前提で『見積り』をとると、競争原理が働きコストに正当性が生まれ、お客様にとっても利益があると考えるからです。
逆を言えば、競争原理が無い状態では、『言い値』となってしまうからです。
次は、積水ハウスを辞めて設計事務所に入社するまでのお話です。
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