同じシート系の仕上げ材でも全く異なる材料の『オレフィンシート』と『ダイノックフィルム』。ここでは、主な違いや具体的な使用方法について、詳しく解説します。
1)オレフィンシート
内装専用仕上げ材です。したがって外部には使うことができません。下地は、木質系基材(合板・MDF・パーティクルボードなど)です。
施工方法は、指定した品番を機械でラッピングやラミネートをします。したがって、現場で貼るという施工方法はとれません。主に使う場所は、木製建具の面材・3方枠・ルーバーなどです。
よく使っているオレフィンシートのメーカーです。
・日本グラビア | http://www.n-gravure.co.jp
2)ダイノックフィルム
屋外でも内装でも使える優れもの商品です。下地となる基材は、木材・ボード・金属・プラスティック・無機系・ガラスなど、ありとあらゆる下地に貼ることができます。
施工方法は、ダイノック専門の職人さんが現場で施工します。裏面がシールになっているので紙を剥がすと貼れるようになっています。使う場所は、垂直面でも水平面でもどこでも大丈夫です。屋外では軒天・玄関ドア、内装では壁・建具の面材・3方枠などです。
ダイノックフィルムのメーカーです。
3M | http://www.mmm.co.jp/cmd/dinoc/
また、ダイノックと同じ職人さんが貼る商品が『リアテック』という名称でサンゲツからでています。(※但し外部には使えない)
サンゲツ | https://www.sangetsu.co.jp/newproduct/reatec19/
【まとめ】
『オレフィンシート』のメリットは、工場で機械を使ってラッピングをしますのでコストを抑えられます。デメリットとしては、工場の機械でラッピングできる材料に限られることでしょう。
『ダイノックフィルム』のメリットは、現場施工でありとあらゆるものに貼れますので、使い勝手がとても良いです。デメリットとしては、やはり職人さんの手間代がかかるのでコスト的に高くり、また職人さんの技術により仕上りが変わってしまうことです。
いずれにしても、うまく使い分けることで洗練された空間をつくることができます。是非検討してみてはいかがでしょうか!