『中庭』をつくる時の考え方、最後の3つ目は『エントランス空間 + 独立した中庭』です。
この考え方を簡単に説明すると『マンションの共用エントランスのような空間をつくり、そこに中庭を連続させる』つくりかたです。これは『中庭型プラン』の中で最も防犯性とプライバシーの保護に優れ、邸宅感を演出できるつくり方です。
詳しく説明していきましょう。
まず最初に、このプランの動線はこうです。
・道路 → 1つ目の玄関ドア → エントランス空間 → 二つ目の玄関ドア → 室内
・道路 → 1つ目の玄関ドア → エントランス空間 → 中庭
続いて実例です。
・『エントランス空間 + 独立した中庭/2世帯住宅』
このプロジェクトはニ世帯住宅ですが、世帯間の切り分けにエントランス空間を利用しました。付かず離れずの距離感が演出できたと思います。また、来客時にも室内を見られないエントランス空間での対応が可能です。
・『エントランス空間+独立した中庭 + 外部階段/単世帯住宅』
方位と日当りを考えると中庭を通して室内が見えてしまうので、エントランス空間をつくることで問題を解決しました。また、来客時にも室内を見られないエントランス空間での対応が可能です。
【まとめ】
今まで実例をあげながら『中庭』の考え方を3つ紹介してきました。
・独立した中庭
・エントランス兼用の中庭
・エントランス空間 + 独立した中庭
自分のお気に入りの『中庭』はあったでしょうか!?
中庭』をつくりたいと考えている方は、敷地の状況や予算面が気になると思いますが、それよりも「自分がどのような『中庭』にしたいのか!?」それをじっくり考え相談にいくことが大切です。