住宅における『室内階段』は、毎日使うのでとても大切な部位です。
人により『急な階段・緩やかな階段』の感じ方は違いますが、今まで実際につくってきた経験から、快適な階段にするための『オススメの寸法』について書いておきますので、是非参考にしてください。
結論から先に書くと下記の寸法です。
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・踏面 25cm以上
・蹴上げ 20cm以下
・蹴込み 2cm
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上記で書いた寸法は、階段に使う面積・傾斜・使い勝手を総合的に考えた結果です。
最初に、階段で覚える言葉は『3つ』です。
・踏面(ふみづら)
・蹴上げ(けあげ)
・蹴込み(けこみ)
この言葉がどこを指しているのか?下の絵を見てください。
(※法律で決まっている最低限の寸法も書いておきます。)
最初の結論に書いた通り、この3つを下記寸法にするのがオススメです。
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・踏面 25cm以上
・蹴上げ 20cm以下
・蹴込み 2cm
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※下図も参照してください。
但し考慮すべき点もあります。緩やかな階段は、使い勝手が良く高級感もでますが、『段数』が増えるので『階段で使う面積』が大きくなります。だから家の大きさ(延坪数)に見合った『バランス』を考えて計画することが大切です。
【まとめ】
最後に、どの本か忘れましたが、文化勲章をもらった世界的建築家|安藤忠雄さんが書いた本の中で、階段寸法について言っていたことを下記に書いておきます。
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“階段の寸法は『2R+T=630』でつくっている”
Rは蹴上げ・Tは踏面
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この計算式に当てはめると、私の『オススメの寸法』は少だけし外れてしまうのですが‥‥‥!(笑